高次脳機能障害|あおぞらファミリークリニック|高崎市緑町の内科・心療内科

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高次脳機能障害

高次脳機能障害|あおぞらファミリークリニック|高崎市緑町の内科・心療内科

高次脳機能障害

私たちは、脳の様々な認知機能を使って日常生活を送っています。脳梗塞などの脳血管障害や、交通事故などの頭部外傷により、脳の一部が障害されると損傷した部位が担っていた機能が使えなくなり、様々な症状があらわれます。以下に代表的な障害をお示しします。

失語症

脳梗塞などにより、言語中枢のある脳の左半球に損傷を受けると、言葉を話す、理解する、読む、書く、計算するなどの機能が低下します。言いたい言葉が出づらくなり、相手の話を理解することも難しくなるため、円滑なコミュニケーションが困難になります。そのため、人となるべく関わらないようになってしまう方もいらっしゃいます。
当院では標準失語症検査にて失語症のタイプ分類を行い、ご本人の状態に合わせた言語リハビリテーションを行います。また、必要に応じご家族や施設の方へ話しかけ方の工夫や、得意とする機能を使ったコミュニケーション方法などをご提案いたします。

コミュニケーションに必要な機能

コミュニケーションに必要な機能_01

人の話を聞いて理解する力、内容を聞いて、覚えておく能力も必要です。

コミュニケーションに必要な機能_02

相手のことばの意味が理解できなければ、やり取りは難しくなります。失語症の方は、日本にいながら突然外国にいるかのように感じてしまうのかもしれません。

コミュニケーションに必要な機能_03

相手の質問や内容にそって話しをしたり、質問をします。

失語症の方は、お話しすることだけではなく、読んだり書いたりすることも難しくなります。文字や絵を見ていただくと理解しやすい方もいらっしゃいますが、50音の文字盤は使いにくい場合がありますので、その方に合った方法を一緒に見つけましょう。

コミュニケーションに必要な機能_04

失語症の方に対しては、話しかける方もひと工夫されると良いと思います。
例えば、「ご飯のあとに、水で薬を飲んでください。そのあと大体2時頃に先生が往診に来るので、薬の相談をしましょう」などと口頭で早口で言われてしまうと、失語症の方は理解しにくいかもしれません。口頭だけではなく、下記のような絵と文字があるとわかりやすいと思います。

コミュニケーションに必要な機能_05

コミュニケーションに必要な機能_06

集団での会話は、話しをする人が次々と変わったり、話す内容も変化していくため、失語症の方は理解したり話すスピードが追い付かないことがあります。

コミュニケーションに必要な機能_07

失語症の方は、1対1でなるべく短い文でゆっくり話しをするほうが理解しやすく、会話しやすい方が多いです。話す文の長さは2語文から3語文くらいがおすすめです。
(例)コーヒー飲む?(2語文)昨日カレー食べた?(3語文)など

失語症は言語のリハビリを継続することで効果が持続、向上します。
話す機会を増やし、適切な難易度でリハビリテーションを行うのがポイントです。
お悩みのことがあればご相談ください。

注意・記憶障害

脳卒中や交通事故による頭部外傷などで脳に損傷を起こすと、集中力の低下や、同時に複数のことを行うことが困難になる、などの症状があらわれることがあります。記憶障害を併発することも多く、約束を忘れたり忘れ物が多くなるなど、生活に支障をきたします。以下に様々な症状を挙げてみます。

注意・記憶障害_01

注意力が低下すると全体的に「ぼんやり」する方がいます。

注意・記憶障害_02

「複数あるものから指定されたものを選択」することも難しくなります。

注意・記憶障害_03

一つのことに「集中する」ことが難しくなります。
会話中、話題を維持して話を続けることができず内容がどんどん変わってしまうなどの症状がみられることがあります。

注意・記憶障害_04

電話をしながらメモを取る、煮物を作りながら野菜を切るなど「同時に複数のことをこなす」ことが難しくなります。

注意・記憶障害_05

薬の飲み忘れ、忘れ物などがあります。

注意・記憶障害_06

日常生活での失敗によりイライラすることもあります。

注意障害、記憶障害の方は日常生活の中で、言った、言わない、話しの内容を勘違いするなどのトラブルが起こりやすいかもしれません。様々な生活スタイルやニーズがありますので、ご本人やご家族の方と困っていることを相談しながら解決できるよう進めていきます。

遂行機能障害

私たちは日常生活で、必要な情報を収集・整理した後、計画・判断し、実行しています。脳卒中や頭部外傷などにより主に前頭葉の部分が障害されると、物事を順序立てて実行することが難しくなるため、仕事や家事の効率が悪くなるなどの症状がみられます。
買い物に行っても複数の商品を比較しながら買うことができない、調理の手順が思いうかばない、一日の中で家事全体の一連の作業を効率よくすることができない、など様々な症状が現れます。リハビリテーションでは計画の立案や手順書、スケジュール管理など日常生活に合わせた内容をご提案いたします。

重度な遂行機能障害の方の例

重度な遂行機能障害の方の例_01

朝、目が覚めていても何をしたら良いか思い浮かびません。

重度な遂行機能障害の方の例_02

「起きてください」と声をかけると普通に起きることができます。

重度な遂行機能障害の方の例_03

歯ブラシ、歯磨き粉、水があっても、歯ブラシに歯磨き粉をつけて歯を磨く、といった手順が思い浮かばないこともあります。

重度な遂行機能障害の方の例_04

歯ブラシを渡すと、普通に歯磨きをすることができます。

様々な認知機能が必要な家事

料理編

料理編_01

献立を決めます。

料理編_02

必要なものを決めて買い物に行きます。

料理編_03

煮物を煮ながら、次の手順である野菜を切ります。

料理編_04

家族が帰ってくる時間に合わせて、丁度良い時間に調理が仕上がるよう計画を立てます

料理編_05

食べる直前に炒めようと決めて効率良くなるよう野菜などを準備してから炒め始めます。

料理編_06

食卓にのせるお皿を決めて、盛り付け、お箸や飲み物を出すなど効率よくテーブルに並べます。

洗濯編

洗濯編_01

洗濯を計画し、洗濯物、洗剤を入れてからスイッチを入れます。

洗濯編_02

洗濯が終わったら天気など確認してからどこに干すか決めて、洗濯物を運びます。

洗濯編_03

タオル、服、下着など様々な洗濯物を乾きやすいように効率よく干します

洗濯編_04

暗くなる前に洗濯物を取り込もう、と計画し3時に取り込みを(実行)します。

洗濯編_05

この服は、2階のタンス、下着は脱衣所など効率よく分けながらたたみます。

洗濯編_06

たたんだ服を、2階のものは2階の分、1階のものは1階の分と効率よく分けて決まった場所にしまいます。

遂行機能障害が軽度な方でも、料理や洗濯などの家事は、計画、実行の繰り返しなので難しいことがたくさんあります。前頭葉機能の障害のかたは、片麻痺などの後遺症がみられないケースもあり、障害に気づかれにくいことがあります。日常生活でいつ、どのように、何で困っているかを把握しリハビリテーションを行っていくことが大切です。