言語聴覚療法とは
言語聴覚療法とは
言語聴覚療法とは、脳血管障害やパーキンソン病などの神経変性疾患等により食べることや飲み込むことが難しくなる摂食嚥下障害、脳損傷によりコミュニケーションが難しくなる失語症などの高次脳機能障害、ダウン症や脳性麻痺など先天性の疾患をおもちの方の摂食嚥下障害、ことばの遅れ、社会性のつまずきなどがみられる発達障がいなど、小児から高齢者まで幅広い方を対象としています。言語聴覚士、患者様、
私が言語聴覚士を目指したきっかけは、ある知的障害の施設でお仕事をさせていただいた時でした。当時の私は、無資格の一般職員として成人の自閉症、知的障害、ダウン症の方たちと共に作業をさせていただいていました。自閉症スペクトラム障がいでことばが出ない方がいて、「話せないのだからきっと何もわからないだろう」と思ってしまいコミュニケーションを取れないでいました。一緒に作業を進める中でその方の場合は、理解力はあるけれども、言葉を出すことができないのだ、ということがわかり「もっと早くわかってあげれば良かった」と悔やみました。言語のリハビリなどで少しでも何か言葉が出れば、本人のストレスの軽減や、仕事、私生活の充実が図れるのではないかと考え、本屋さんに行き「言語聴覚士」という資格を知ったのです。コミュニケーションは言葉だけでなくその方の生き方へも大きく影響すると思います。病院等でリハビリを十分にできない方や、認知症かなと心配されている方、少し最近むせることが多い、など様々なニーズに応えられるよう努力していきます。人生100年時代、楽しく美味しく過ごせるよう、言語や口腔のリハビリテーションを行っていきましょう。