子どもの発達障がい
発達障がいは脳の機能的な障害が原因で起こるものです。コミュニケーションや対人関係を作るのが苦手なことが多く、行動や態度は自分勝手、変わった人、困った人と誤解され敬遠されることも少なくありません。その原因が親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害の可能性もありますので、発達障がいに早く気づき適切な療育を受けることが重要です。
当教室では、コミュニケーションの発達、お子さまの特性、
⼦どもの⾔語発達⽀援
発達障がいは脳の機能的な障害が原因で起こるものです。コミュニケーションや対人関係を作るのが苦手なことが多く、行動や態度は自分勝手、変わった人、困った人と誤解され敬遠されることも少なくありません。その原因が親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害の可能性もありますので、発達障がいに早く気づき適切な療育を受けることが重要です。
当教室では、コミュニケーションの発達、お子さまの特性、
下に子どもの発達障がいに気づくためのポイントをご紹介します。
人との関わり方 | 一人遊びが多い、一方的でやり取りがしにくい。おとなしすぎる、常に受動的。大人や年上の子、または年下の子とは遊べるが同級生とは遊べない。 |
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コミュニケーション | 話は上手で難しいことを知っているが一方的に話すことが多い。オウム返しをする。おしゃべりだが保育士や指導員の指示が伝わりにくい。話を聞かなければならない場面で席を離れてしまうことが多い、聞いていない。 |
イマジネーション 想像性 |
相手にとっては失礼なことや相手が傷つくことを言ってしまう。友達がふざけてやっていることを取り違えて、いじめられたと思ってしまう。集団で何かしているときにボーっとしたりふらふら歩いていたりする。急な予定変更に不安や混乱した様子がみられる。決まりきったパターンへの固執がある。 |
注意・集中 | 一つのことに没頭すると話しかけても聞いていない。落ち着きがない、集中力がない、いつもぼんやりとしている。おもちゃや文具など失くしものや忘れ物が多い。静かにしてください、と言われたことは理解できるがおしゃべりを続けてしまう。 |
感覚 | ざわざわした音に敏感で耳をふさぐ、雷や赤ちゃんの泣き声など特定の音を嫌がり耳をふさぐ。手を繋ぎたがらない。同じ服、同じ食べものを要求する。揺れている所を極端に怖がる。すき間など狭い空間を好む。転んでけがをしても痛がらない。 |
運動 | 身体がくにゃくにゃとしていることが多い。床に寝転がることが多い。極端に不器用、絵やひらがなを書くときに筆圧が弱い、食べこぼしが多い。運動の調整が苦手で乱暴に思われてしまう、大きすぎる声を出すことが多い。 |
学習 | 話が流暢で頭の回転が速いことに比べて作業が極端に遅い。難しい漢字を読むことができる一方で、簡単なひらがなが書けない。図鑑や本を好んで読むが、作文を書くことは苦手。 |
情緒・感情 | 極端な怖がり。ささいなことでも注意されるとかっとなりやすい、思い通りにならないとパニックになる。一度感情が高まるとなかなか興奮がおさまらない。 |
コミュニケーションの困難さがあり、対人関係を築くことが難しい場合があります。パターン化した行動、興味、関心のかたよりがあります。遠まわしな表現や比喩を使った表現、表情やしぐさから相手の感情を読み取ることに困難さがあるため、自分の話ばかりしてしまったり、相手が傷つく言葉を悪気なく伝えてしまったりすることがあります。また一度決まったルーティンが崩れたり、新しい環境への変化に対する抵抗感が強いこともあります。知的な遅れのないASD(旧アスペルガー症候群)は知的発達や言語発達の遅れがないため、障害があることが分かりにくいのですが、成長とともに不器用さがはっきりしてくることがあります。
同じ食べ物、同じ服を毎日要求する。冬なのに薄着をすることもあります。
注意欠如多動症は、課題や遊びを続けられない、気が散りやすい、面と向かって話しかけられているのに聞いていないように見えるなど集中できない「不注意」の症状、また手足をそわそわ動かしたり着席してももじもじしたりする、じっとしていられない、過度にしゃべる「多動・多弁」の症状、質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまう、順番を待つことが難しい、考えるよりも先に動いてしまう「衝動的な行動」を特徴とする発達障害です。
全般的な知的発達の遅れはないのに聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの、特定の能力を学んだり行ったりすることに著しい困難が生じる障害です。国語等の基礎能力に著しいアンバランスがあることが特徴で、ひらがなの音読が遅く読み間違える、文章を読むのがたどたどしく文章のあらすじを理解したりまとめたりすることが難しい、板書などの文字の書き写しが極端に遅い、文章題を解くのが難しい、などの症状がみられます。学習障害の子どもたちは周囲から「努力をしない」「怠けている」「勉強ができない」と誤解されることが多く傷つき自信の低下につながりやすいので注意が必要です。
口腔機能の形態的異常や神経・筋などの異常が認められないのにも関わらず、ことばに誤りが認められるものです。ことばの発達には個人差がとても大きいものですが、4~5歳になると日本語にある音のほとんどが言えるようになります。
小学校入学間近なのに赤ちゃんことばが直らないなど、話しことばに心配があるお子様がいらっしゃったら、お気軽にご相談ください。
(例) | サ行がうまく言えない・サ行がタ行に置き換わる(サカナ→タカナ) 子音がはっきり聞こえない(テレビ→テエビ)など |
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話すための器官が先天性や後天性の形態的異常により正常な音を作ることができない障害です。先天性の代表的なものは口蓋裂があります。後天性は話すための器官が、外傷や腫瘍などの治療後に構音器官の一部が欠損することで生じる構音障害をさします。唇顎口蓋裂の場合、歯列不正や咬合不全が認められることも多いですが構音障害の直接の原因となっているものは少ないので、精査をしながら構音訓練を進めていくケースが多いです。
吃音は、幼児の15~20人に1人の割合で吃音の子どもが存在すると言われています。
発吃(吃音の出始め)は2歳~4歳頃が最も多く、「お、お、お、おかあさん」など最初の文字の連発から始まることがほとんどです。
その後、7割程度のお子さまが自然治癒していきます。そのため、お母さんは「そのうち治ると思うから様子をみましょう」や「触れないでそっとしておいた方が良い」などと言われるケースが大変多いです。
しかし、どのように様子をみれば良いかなど、具体的なアドバイスは無く、対応に悩むお母さんは少なくありません。
また、重症化し適切な支援を受けることができないと、話すことが嫌になってしまう、登園しなくなるなど様々な影響が出てしまうこともあります。7割程度は自然治癒しますが3割の幼児は吃音と共に生きていくことになり、小学校、中学校、大学、社会人など様々な場面で悩む声が聞かれます。
当教室では吃音のトレーニングと共に、園や学校の先生への具体的な対応方法をお子さまのご希望を聞きながらご提案させていただきます。